キングダム

【キングダム】李斯の戦闘能力&弱点について考察してみた!

この記事では李斯について詳しくまとめています。

特に以下の3つに焦点をあてて解説していきます。

  • 李斯について
  • 李斯の戦闘能力&弱点
  • 今後の李斯について考察!

など李斯について詳しくまとめていますので、最後まで読んでいただけたら幸いです。

 

李斯について

キングダムの序盤で秦王政が弟の反乱にあう王都奪還編で黒幕として手引きをしていたのが丞相である呂不韋です。

その呂不韋の側近として登場したのが呂不韋四柱。

後に総司令になる昌平君、圧倒的な武力を誇る蒙武、外交で活躍する蔡沢、法の番人の李斯です。

キングダムでは李牧や昌平君など知略と武芸共に秀でたキャラクターが多く登場しますが李斯は武芸ではなく完全に文官としての人物です。

そして、秦王政が中華統一にあたって法による統治を目指していることから、法の番人と呼ばれている李斯はとても重宝され、昌文君にからも頼み込まれて秦王に協力することとなります。

戦場で活躍するタイプではないですが、内政面で大活躍をするキャラクターとなっています。

ただ、内政面はマンガではあまり扱われないので地味な扱いにはなってしまいますね。

李斯は史実にばっちり登場します。

法の番人ともいわれるキャラクターでもあるので李斯の記載も比較的多く残っています。

実績は抜群に残っています。

キングダムでは呂不韋四柱の一人でしたが、史実では四柱がいたことは書かれていないのでその設定は原先生のオリジナルです。

呂不韋の食客として秦にいたので呂不韋とつながりがあったことは間違いありません。

李斯は秦王政の側近中の側近で重宝されていた人物となっています。

 

李斯の性格

李斯の性格は文官そのまま、お役所の鏡と言ったところでしょうか。

真面目そのもので、不愛想、堅物…役所勤めの方に怒られそうなのでやめときましょう。

このような言葉がぴったり合っているのではないでしょうか。

出世欲も強く、法を研究に余念がなく向上心の塊ともいえるかもしれないですね。

その向上心が行き過ぎることもあり、韓非子の著者韓非に対して恐れから毒殺してしまうのです。

韓非子と言えば後の三国志時代の英傑諸葛亮孔明が、劉禅に学習をすすめたことでも知られています。

秦王政も「この作者と親しくできたら死んでもいい」と言うほどの熱烈な愛読書としていました。

その姿から韓非が自分の出世の邪魔になる恐れがあるからと毒殺するのです。

出世のために人殺しとは恐ろしい時代ですね。

そのように、とても大きな功績を残している李斯ですが完璧な人物とは言い難いです。

 

李斯の過去

キングダムに置いて李斯は呂不韋四柱の一人として登場したことは前述しましたが、文官と言う性質からあまりマンガの登場機会は多くありません。

そこで史実としての李斯についてみていきたいと思います。

李斯は元々秦の国の出身ではありません。楚の出身で役人として働いていました。

ある日、トイレで糞尿を食らっているネズミを見かけます。

そのネズミは李斯に気が付くとそそくさと逃げ去ります。

別の日に兵糧庫で食べ物を漁っているネズミを見かけます。

しかし、今度はネズミはこちらに気がついても一向に逃げることなく食べ物を漁っているのでした。

この両者の様子を見てネズミでも育つ環境で差が出るのだ。人間の才不才も同じで身を置く環境が全てだと嘆息し、儒家の荀子の門を叩くことになります。

そして、ここで同門として共に学ぶのが前述した韓非でした。その後、秦に入り呂不韋の食客となり、才能を絶賛され秦王政に仕えました。

そして、李斯は他国へ潜入し、各国の王族と武将の間に離間の計を行い不仲にさせる功績を立て、出世していきます。

順調に出世をする李斯でしたが、紀元前237年にロウアイという他国出身者による反乱がおき、国内で他国出身者への追放令が出ることになります。

そこで自身も他国の出であることから身の危険を感じ秦王政へ嘆願書を出しました。

この嘆願書は「諌逐客書」と言われ理路整然と書かれた名文であり、後に「文選」にも収録されているほどであります。

その名文により、追放令は取り消されました。

秦には他国出身の優秀な人材も多く昌平君や昌文君などはその筆頭でもあるので追放令を取り消させたのはとても大きな功績と言っても過言ではないでしょう。

このように功績を挙げるとどれだけすごい人物であったのかわかっていただけると思います。

成功も失敗もやることが大きくスケールの大きさを感じますね。

 

李斯の戦闘能力

李斯は文官であるので直接の武力は高くないと思って間違いないでしょう。

昌平君や李牧のようなキャラクターもいますが、キングダム内ではそのような描写もないですし。

ただし、直接の武力だけでなく戦略、策略も戦闘能力としてみるのであればどうでしょうか。

実は天才李牧を死に追いやったのは、他でもないこの李斯であったとも言われています。

秦が中華統一を目指す中で難敵として、項燕や李牧の名前が挙がります。

その一人の李牧を李斯がどのように倒したのでしょうか。

もちろん直接の一騎打ちではありません。

李斯は趙国の王の奸臣である郭開に賄賂を渡し、王へ「李牧と副将である司馬尚が裏切りを計画している」と噂を流させました。

これを憂慮した王は李牧を解任するのですが、李牧がこれに従わず処刑となってしまいます。司馬尚は逃亡しました。

李牧亡き後趙国は秦の敵ではなくなり、李牧が死んで3ヶ月で趙国は滅亡となりました。

直接の武力ではないですが、策略をめぐらせ敵の核を葬り、自国への勝利を呼び込む働きは十分に戦闘能力として計算されてしかるべきだと思います。

ただし、これはあくまで史実での話。

キングダムの話の中で李牧はとても人気のある重要キャラクターであるため死ぬにしてもこのような策にはめられて死ぬとは考えられないためキングダム内での李斯の戦闘能力とつながりはしないでしょうね。

 

李斯の魅力とは!?

李斯の魅力は法の番人として秦王政に重宝されるほど、真剣に法と向き合って研究し、文官の鏡のような存在であることではないでしょうか。

市役所で働いていそうランキングがあれば上位に食い込みそうです。

昌文君などは少し抜けている部分なども描かれますが、李斯に関しては全く隙のない真面目一辺倒といったキャラクターであり、その姿に感服しますね。

 

李斯に弱点はあるのか!?

キングダムにおいて李斯に弱点を見出すことは難しいですが、史実に置いて李斯の限界を見抜いていた人物がいました。

それは李斯や韓非の師である荀子です。

荀子は紀元前213年、李斯が秦国の丞相となったことを知ると、それ以降一切の食事を絶ち絶食をするのです。

なぜそのようなことをしたのかと言うと、李斯が丞相となったこの年、始皇帝へ「焚書」を進言、実行します。

「焚書」とは儒教の書を有害であるとして全て燃やすことです。

元々、中華では法での統治ではなく儒教の教えが広まっていたため法による統治を目指す李斯からすると儒教は邪魔だったのです。

その行いに絶望した荀子は、弟子の過ちを嘆き絶食したようです。

もしくは、その様な李斯が秦国の丞相となったことで未来がないと絶望したのでしょうか。

荀子が李斯に対して評価をしていなかったことは明らかですね。

 

今後の李斯について考察してみた!

キングダムに置いて李斯は秦王政に絶大な信頼を寄せられていますし、政の目指す法治国家には李斯はなくてはならない存在です。

ですので、中華統一を成し遂げる時には李斯の助言もあり法治国家が出来上がったというストーリーが考えられます。

恐らく、キングダムで描かれるのはそこまででしょうからこのままハッピーエンドで終わると思います。

考察はここまでで、史実ではどうなるのでしょうか。

李斯は無残な最期を迎えることとなります。

始皇帝亡き後宦官の趙高が幅を利かせるようになります。

李斯もなんとか趙高を止めようとしたようですが、それがさらに追い詰められる結果となり、紀元前208年に捕らえられたのち、凄惨な拷問により捏造された罪をきせられ、市中で五刑(鼻、耳、舌、足を切り落とし鞭で打つこと)を加えられ、腰斬(腹部で両断され、即死させず苦しんで死なせる重刑)に処されます。

その後李斯一族も根絶やしにされました。

 

まとめ

李斯は行ったことの功績は称賛されるものであり、中華統一において最も大きな役割を果たした人物の一人と言えます。

ただし、悪い行いも目立ち過ぎたため、後世には悪い評判が残ってしまっています。

司馬遷も、李斯が道を誤らなければその功績は周公、召公に比肩したであろうとしていますのでなんとも残念でなりませんね。

キングダム内では、その失敗の部分などはどのように描かれるのか、はたまた描かれないのか注目していきたいです。

個人的にはキングダムないでの李斯はパーフェクトなままのキャラクターでいてもらいたいですね。