はたらく細胞

【はたらく細胞】細菌を一覧形式で詳しくまとめてみた!

この記事でははたらく細胞に登場する細菌についてまとめています。

特に以下の2つに焦点をあてて解説します。

  • 物語の中に登場する細菌について
  • 体にどんな悪影響をもたらすのか!?

など詳しくまとめていますので最後まで読んでいただいたら幸いです。

 

肺炎球菌(1話他)

肺炎球菌は呼吸器病原性の菌です。

肺炎だけでなく敗血症や髄膜炎(ずいまくえん)を引き起こす可能性もあります。

物語の中では紫色のカラーが特徴的です。

細菌を守る莢膜という層を持っており、赤血球3803番と白血球(好中球)1146番を網にかけたり、盾のようにして防御に使用しています。

肺炎球菌は、沢山の菌が登場する中でも最初に登場した菌で、赤血球3803番と白血球(好中球)1146番が出会ったきっかけにもなっています。

1話の肺炎球菌の回では、複数侵入してきた肺炎球菌であるが、登場後すぐにほとんどの肺炎球菌は白血球(好中球)たちに排除されている。

その中でも逃走した肺炎球菌は最終的に気管支に誘導されくしゃみ1号として体外に放出されるが、道に迷って地図を見ているなど、メインで登場していた肺炎球菌は赤血球3803番同様、方向音痴でした。

その後、すり傷の回では黄色ブドウ球菌と共に体内に侵入しており、手下のようなポジションで登場しています。

なお、1話で登場していた肺炎球菌とは兄弟関係です。

 

黄色ブドウ球菌(2話他)

黄色ブドウ球菌は皮膚や毛穴などに常在している細菌で毒性がとても高いです。

創傷部などから体内に侵入すると、表皮感染症や食中毒、肺炎、髄膜炎、敗血症などを引き起こすことがあります。

黄色いカラーが特徴的で、名前から連想される黄色いブドウのような部分がいたる所に存在しています。

他の細菌と違い、見た目や口調も女性的に描かれています。

すり傷の回で初めて登場しており、体内のことを下調べしてから侵入するなど、とても勤勉な様子。

普段白血球と呼ばれることの多い白血球(好中球)のことを「好中球」と呼んだり、マクロファージの事も知っていたようだが、すり傷の回では、目を付けていなかった血小板たちに傷口を塞がれてしまい、仲間を呼べなくなってしまったことが敗因に繋がりました。

黄色ブドウ球菌が改めて取り上げられている10話では、血小板の作るフィブリンと類似するコアグラーゼを作り、白血球(好中球)をいじめるかのように攻撃しています。

仲間と合体して強力になった黄色ブドウ球菌に歯が立たなかった白血球(好中球)であるが、駆け付けた単球、後のマクロファージに怖気付き仲間割れをしてしまい排除されてしいます。

なお、2話で登場していた黄色ブドウ球菌とは義理の姉妹関係である。

 

化膿レンサ球菌(2話他)

化膿レンサ球菌は常在菌の一種。

ごくありふれた存在だが、多様な疾患の原因となることがあります。

すり傷の回で黄色ブドウ球菌と共に侵入しており、濃いピンクのカラーと鋭い爪、無数のトゲが特徴的です。

血液循環の回では一人で酸素の配達を頑張ろうとする赤血球3803番の近くへ侵入していたが、陰から見守っていた白血球(好中球)1146番に速攻で排除された後、遊走路から登場した白血球(好中球)4989番に「後は頼む」と投げ渡されるなど、わりと酷い扱いを受けていました。

 

緑膿菌(2話他)

緑膿菌は常在菌の一種。

自然環境中に存在し、緑膿菌感染症の原因となります。

緑のカラーに大きな一つ目が特徴だが、触手のような手にも沢山の目が存在しています。

2話で化膿レンサ球菌と共に登場しているが、メインで出てくるのは赤芽球と骨髄球の回です。

赤芽球の授業を手伝いに来た好中球先生の持つぬいぐるみも緑膿菌の形を模しており、好中球先生の演技に逃げ出した赤芽球を本物の緑膿菌が襲っています。

栄養分や酸素が無くても生きられるため、血球たちを襲う必要はないのだが「無力な血球をいじめるのがだーい好きだからなのさあ!」と緑膿菌自身が言っているだけあり、攻撃時も殺すというよりはいたぶる様子が多いです。

 

セレウス菌(11話)

セレウス菌は土壌細菌の一種。

土、水中など自然環境中に広く分布しています。

下痢や嘔吐などの原因となり、食中毒を引き起こすことがあります。

100℃30分の過熱であっても耐えることが出来る細菌で、これは発育の段階で芽胞と呼ばれる熱に強い殻を作っているからです。

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全体的に灰色のカラーをしており、硬い殻で覆われている様子に見えるのが特徴。

熱中症の回で登場しているが、熱中症が直接的な感染原因になる細菌ではなく、熱中症によって引き起こされた、めまいなどで転倒した際に出来た傷から、弱っていた体内に侵入したものだと思われます。

熱に強いため熱中症の体内でも、ものともせず移動していたが、突如現れた針から輸液注射が流れ込み、冷却された体内で復活した白血球には敵いませんでした。

 

腸炎ビブリオ(4話)

腸炎ビブリオは主に海水中に生息している細菌。

腸炎ビブリオに汚染された魚介類を食べてしまうと、感染型の腸炎ビブリオ食中毒を発症させる場合があります。

発症すると、激しい腹痛などに見舞われる。

白い体毛に覆われており、目は六角形が7個ずつ合わさって描かれているのが特徴。

体内に侵入した際、好酸球をかばう形で戦闘に出た白血球(好中球)1146番は腸炎ビブリオに飲み込まれているが、体内から滅多切りにされています。

 

カンピロバクター(2話)

カンピロバクターはあらゆる動物の腸内に生息している細菌で人間には有害。

発熱、下痢、腹痛などを引き起こす感染性腸炎の原因菌です。

顔が描かれている側から下半身に向け青いらせん状で繋がっており、先端部分がサメの頭の様になっています。

 

アニサキス(4話)

アニサキスは魚介類に寄生している寄生生物。

アニサキスが寄生している海産動物を人間が食べてしまうと、食中毒を発症してしまいます。

発症すると、胃や腸壁に侵入して激しい腹痛や嘔吐を伴う。

他の細菌は、特徴を捉えてキャラクター化されたように描かれているのとは異なり、白い糸状という本来の姿を模したかのように描かれています。

「ギャオオオオオオオオ~!!」という咆哮

に白血球(好中球)1146番は吹き飛ばされるが、好酸球の槍で頭を一突きにされます。

 

ガン細胞(7話)

通常の細胞が細胞分裂を行う際、遺伝子異常が起きてしまった細胞。

本来の分裂プログラムを無視し、無軌道に増殖してしまいます。

周りの正常な細胞の境界をも侵し、早いスピードで増殖します。

元は通常の細胞に分裂するはずであった細胞のため、基本的な見た目は一般細胞と似ているが、目が血走っていたり髪の色が白いなど、一般細胞とは配色が異なっていることが特徴。

この他にも手足が異形の姿をしている他、全身の表面に脈をはっています。

分裂のエラーから誕生することから「バグリ野郎」とも呼ばれている。

健康な人間であっても日に数千個発生してしまうが、通常であれば発生した後に免疫細胞によってすぐに処分されます。

メインで登場するガン細胞は、沢山の免疫細胞に囲まれて殺される気分を免疫細胞にも味あわせたいという強い憎しみの気持ちから、他のガン細胞たちと演技をし、まるで一般細胞かにみせかけた自分が襲われる演技を行う。

他にもおかしい奴らが沢山いると言って、ガン細胞に侵された団地に白血球(好中球)1146番、キラーT細胞(班長)、NK細胞の三者を誘導。

最終的には異常に気付いた赤血球3803番がマクロファージに伝えたことにより、沢山の免疫細胞の増援が集まりことなきを得ました。

勝敗を分けることになった一撃は、キラーT細胞(班長)をからかうことで活性化したNK細胞により受けているが、最後のトドメは白血球(好中球)1146番が刺しており、トドメを刺される直前に何か言い残すことはないかと聞いた白血球(好中球)1146番に対して、感謝の気持ちと、自分の境遇に対する悲しみを語っています。

ガン細胞として登場したのはこれが初めてであるが、一般細胞に化けた状態で何度か登場しています。

現状放送されているアニメ版ではこの登場が最後となるが、コミック24話・25話では全編・後編として再びガン細胞が取り上げられており、再び白血球(好中球)1146番、キラーT細胞(班長)、NK細胞という前回対戦時と同じメンバーと戦っています。

前回と大きく異なる点は、制御性T細胞の特性を味方につけ、自身に攻撃してこないよう免疫細胞を制御させている所だが、キラーT細胞(班長)が胸腺学校時代に練習していた究極秘奥義を思い出し、この一撃をくらったことにより、ガン細胞の着ていた「細胞」と書かれていた服装が「細包」になった事で制御性T細胞の目が覚め、白血球(好中球)1146番に倒されています。

なお、この回でガン細胞ははっきりとキラーT細胞(班長)のことを嫌いだと言っており、白血球(好中球)1146番に対しては「白血球さんは好きだ!もっといろんな話がしたい」「友達に殺される方が…ずっといいや」などと、好意の気持ちを表していました。

 

まとめ

今回ははたらく細胞に登場する菌について詳しくまとめました。

菌には沢山の種類があるが、すぐに殺されてしまう適役にも関わらず、それぞれのキャラクターが実在する細菌の特徴に基づいて描かれています。

細菌や細胞に比較してサイズの大きいアニサキスは、登場時とても迫力のある大きさを出すなど、細胞だけでなく菌にも実際の大きさを反映させているようですね。