エヴァンゲリオン

【エヴァンゲリオン 】サードインパクトとは!?サードインパクトについて徹底解説!

この記事ではサードインパクトについて詳しくまとめています。

エヴァンゲリオンは謎の多い作品ですが、その中でもサードインパクトがどんなものなのか、作品の中でも明確に述べられていません。

エヴァンゲリオンにおいて中心になるキーワードですが、その詳細については広く知られていないので、このサードインパクトとはどんなものなのか紹介していきますので、最後まで読んでいただいたら幸いです

 

サードインパクトとは!?

サードインパクトは人類の祖先である第一使徒のアダムとエヴァンゲリオンとを融合することで発生する強大な自我により、人間の持つ心の壁を取り払って肉体という器を消滅させ全ての人類をエヴァンゲリオンのエントリープラグ内にあるL・C・Lという液体に変えてしまうことをいいます。

このL・C・Lは「生命のスープ」という別名があり、この液体が第一使徒から海に流れ出たことで地球に生命体を作り出したと考えられています。

人間の持つ心の壁というのはエヴァンゲリオンではATフィールドと呼んでいて、使徒やエヴァンゲリオンの機体はこのATフィールドを相手の侵入を拒む壁として使ったり、相手を攻撃する武器としても使われています。

人間に当てはめると、自分と他の人との違いを自我として認識している心そのものということになります。

つまり心を開放してしまえば相手との境界線になっている肉体を持つ必要がなくなり、人間は元の「生命のスープ」であるL・C・Lに返っていくという意味です。

 

サードインパクトは人為的だった!?

ゼーレは人類補完計画をネルフに指示し、司令である碇ゲンドウはこの人類補完計画をネルフの究極の目的であると捉えています。

この人類補完計画については断片的にその内容が知らされていますが、その詳細についてほとんどわかっていません。

ただ断片情報からそれをまとめると、人間が持っている他人との境界線を無くし、全ての人類を一つにしてしまうということです。

ゼーレはこの人間を1つにする目的のために行動していて、その行動の一環でサードインパクトを起こそうと画策しています。

実際にはサードインパクトそのものは発生しておらず、それに近いニアサードインパクトを発生させたことになります。

そのためサードインパクトに限ってはゼーレ主導で起こったと言ってもいいので、偶発的に起きたという代物ではないことだけは確かです。

ゼーレにとってエヴァンゲリオンは使徒を倒す兵器ではなく、サードインパクトを引き起こすための道具に過ぎなかったと言えるでしょう。

 

サードインパクトを起こす目的

ゼーレがサードインパクトを起こしたいとすれば、そこには必ず理由があります。

その理由ですが崇高な理想というものがあるわけではなく、増え過ぎた人口を抑制して死活問題になっている食料問題を解決するためです。

地球はセカンドインパクトによって南極の氷が溶けだして地上がかなり水没してしまったため、作物を栽培することがとても難しくなっています。

作物の生産が減少すれば、それを飼料としている家畜も当然に影響を受けてしまい、肉類を供給することも困難になってくるでしょう。

海面が上昇して海の容積が増えたので海産物で対応できればいいのですが、世界中の海が赤くなってしまったのは海水の成分が変化したためであり、それまでの海の生物は大多数が死滅してしまったので、海からも食糧問題を解決することができません。

お金を持っていても食べる物がなければ人間は生きていけないため、ゼーレは適正な人口にしたいと考えているのです。

 

サードインパクト発生まで

「サード」と名付けられていることから、この地球規模での大異変は過去に二度起きていると推測できます。

ただし過去に2回発生したものとサードインパクトとはその主旨が全く異なっていて偶発的に発生したのか、それとも人為的に起こす意図を持って発生したのかということです。

過去の発生時にはエヴァンゲリオンが建造されていないのですから、エヴァンゲリオンを介在させたサードインパクトが過去のものと性質が違うのは明かです。

では過去に発生したファーストインパクトやセカンドインパクトは、どのような条件が揃ってしまったために発生してしまったのでしょうか。

 

ファーストインパクト

ファーストインパクトが起きたのは地球の創成期の頃であり、まだ生物らしきものが出現しておらず、溶岩が固まって水が発生したことで海と陸地という区分けができた時です。

地球に一個の小惑星がぶつかり、現在の南極ができる辺りに「白き月」と呼ばれる物体が落下。

この物体には後の第一使徒になるアダムの卵が入っていて、このアダムの体液が海に流れ出したことで生命の素となる原型ができ上り、それと共に第3使徒から第17使徒も同時に作り出します。

アダムと他の使徒はそのまま長い年月を何事もなく送っていましたが、そこに新たな小惑星がぶつかり、今度はネルフ本部がある箱根付近に「黒き月」という物体を落とします。

この「黒き月」には人間の祖先になるリリスの卵がありました。

このリリスとアダムが干渉したことでアダムが急速に孵化したため、その爆発的なエネルギー(反ATフィールド)によってファーストインパクトが発生しました。

 

セカンドインパクト

セカンドインパクトは、ゼーレが南極の氷の下に「白き月」を発見してしまったことで引き起こされてしまいました。

ゼーレは最初から「白き月」の中に地球の生命の素になった第一使徒のアダムがいることを知っていて、このアダムを自分のものにすることで生命を作り出した神様を利用できると考えます。

ゼーレはその頃から裏で世界を操っていた組織であり、権力や金ではない種の起源における頂点に君臨したいという野望があったと見受けられます。

ゼーレは「白き月」にあった死海文書の解読を行っていて、アダムにロンギネスの槍を突き立てれば反ATフィールドが発生することがなく、セカンドインパクトを防げると考察していました。

ところが反ATフィールドを防ぐには二本の槍が必要であり、ロンギネスの槍だけでは不十分だったのです。

そんなことを知らずにロンギネスの槍だけでアダムを回収しようとしたところ、リリスの子孫とも言える人類と不用意に干渉してしまったため、またしてもアダムが活動して反ATフィールドを発生しました。

その莫大なエネルギーによってセカンドインパクトが生じてしまったのです。

 

サードインパクトが発生する条件

サードインパクトを人為的に発生するには、もう一度だけアダムを完全状態にして、その強力な反ATフィールドを発生すればいいだけです。

ただしセカンドインパクトによってアダムは卵の状態になっていて、その卵も回収したネルフ諜報員の加持リョウジの手で特殊ベークライトで加工して碇ゲンドウに渡しています。

ゲンドウはアダムの卵を自分の右手に移植し、ゼーレが行なおうとしているサードインパクトとは違う目的で利用しようと考えています。

そのためゲンドウがアダムの卵を出すとは考えにくく、ゲンドウからアダムを奪い取ったとしても卵から孵化するには途方もない時間を要するため、現段階ではアダムを使ってサードインパクトを起こすのは不可能に近くなっています。

そこでゼーレが考えたのは使徒を食らって体内にS2機関を所有し、しかも碇ユイの魂までも取り込んだエヴァンゲリオン初号機。

初号機の中ではアダムの要素である使徒とリリスの子孫である人間が共存していて、それが融合していないので反ATフィールドが発生しませんが、ユイの息子である碇シンジを媒体にすればユイが表に出て来るので、そこでS2機関に接触させれば理論的には今までのファーストインパクトやセカンドインパクトと条件が揃うことになります。

このS2機関とユイを融合させる方法は「セフィロの樹」という状態を作り、そこに「セフィロの実」である10体のエヴァンゲリオンの機体を特定の位置に配置してやればいいのです。

「セフィロの樹」はエヴァンゲリオンテレビ版のオープニングの中てで出ていて、大きな木のような図に数式が書き込まれたもので、丸い円が書かれているところにエヴァンゲリオンを置くことになります。

そこで問題になるのはシンジの存在であり、シンジはサードインパクトが発生するのを嫌がっているため、エヴァンゲリオンの中にいると余計なフィールドができてしまうのは必至です。

しかしシンジがいなければエヴァンゲリオンが起動しないので、ゲンドウはシンジがいなくても初号機を起動できるように綾波レイで試したり、ダミーシステムも開発しました。

ただ母親であるユイの思いも強いのでシンジ以外が乗り込んでも思ったような結果は出ないため、良くてサードインパクトに似ているニアサードインパクトを起こすくらいしかできなかったということです。

 

まとめ

このサードインパクトについては人によって考え方が異なり、明確にはその答えが出ていない大きな謎です。

そのためサードインパクトを引き起こす方法は無数に存在していて、この答えは2020年に公開される新劇場版の最終話を見るしかないでしょう。

それまでは碇ゲンドウや赤木リツコ、渚カヲルなどの関係の深い人物のセリフから考えてみて、点と点を結んでいくしかないのかもしれません。