僕のヒーローアカデミア

【ヒロアカ】殺人鬼ステインの個性や思想について徹底解説!

この記事ではヒーロ殺しのステインについてまとめています。

ヒーロ殺しのステインですが、自分の思想や信念を貫き通す姿がどこかかっこいいと思いませんか??

悪者なのになんか納得させられますよね。

もちろん殺人はダメなことですが・・

今回はそんなステインのことについて徹底的に解説していきます!

 

ステインとは!?

ステインは、ヒーロー専門の殺人鬼です。

街から街へと移動しては、ヒーローをしらみ潰しにしていることから、ヒーロー殺しと呼ばれています。

USJ篇にてオールマイトが死柄木弔を嘘つきめと罵った際、口にした「思想犯の眼は静かに燃ゆるもの」という言葉を体現したかのような悪役として登場します。

 

ステインの正体

僕のヒーローアカデミア(以降ヒロアカ)では様々な個性を持ったヒーロー、そしてそのヒーローに倒される敵として描かれる悪役が存在します。

個性という特殊能力がありふれた日常として存在するヒロアカの世界においては、ヒーローも悪役も民衆にとっては日常の一コマのような存在です。

ヒーローは社会の光であり讃えられるべき存在であり、守られている側の悪意のない人間達もまた、彼らに守られることを享受してきました。

ヒーローを憎み、忌み嫌う悪役ですが、そんな悪役の一人として登場した『ステイン』は、ヒーロー殺しの名に恥じぬ働きを見せる極悪非道な男でした。

これまでに17人の殺害および23人を再起不能に追い込んでおり、再起不能での引退ということも含めてヒーローを殺す存在として描かれています。

 

ヒーロ殺しを起こした保須市の事件とは!?

ヒロアカの作中にて初めて彼が登場するのは、雄英学園の体育祭が行われていた時のことで、我らが1年A組委員長飯田天哉くんの兄、ヒーロー『インゲニウム』と対面するシーンでした。

ステインはヒーローだけを狙い、その場所にいたインゲニウムがステインから狙われたのは当然のことでした。

尖った顎やざらついた長い舌、そして身体に巻き付けられた包帯、ぎらついた大きな瞳。

外見の要素までもがまさしく悪の権化だとでも言いたげなルックスで登場します。

圧倒的な強さを持った『悪』に兄を倒されてしまった弟の苦悩。そんな彼の暴走と友情と成長。

そんなヒーローとして成長する結果を導いたのが皮肉にも、『ヒーロー殺し』のステインです。

彼の目的や思想は後に語るとして、ひとまず彼の能力について説明したいと思います。

 

ステインの個性

ステインの個性は体の自由を奪う、というわかりやすい能力ですが、その際には自由を奪う相手の『血液』を必要とするものでした。

その名も『凝血』血液を奪うということは、まず傷つけることから始まるという難易度の高い個性発動条件です。

ステインは持ち前の反射神経や速度、その身体能力のポテンシャルの高さを見せつけます。

ちなみに血液型によって拘束される時間が異なっており、O型→A型→AB型→B型の順番でとけていきます。

この点については、ステインの血液型がB型なことから、自分に近いものの方が扱いやすく長く拘束できます。

作中では彼一人に対して飯田天哉、轟焦凍、そして緑谷出久の三人で相対することとなります。

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しかし、手も足も出ないとはこういうこととでも言うかのように、3対1ですら苦戦を強いられ、ボロボロになりながらも最終的にはギリギリのところをなんとか凌いだような形でヒーロー側が勝利を収めました。

 

ステインの目的

ぺろりとしななめずりをしてギラギラと目を輝かせる姿だけをみるとステインはまるで快楽殺人鬼のような見た目に見えます。

快楽のために人を殺める、潰す、彼はそんなふうにして殺人を繰り返しているわけではありませんでした。

ましてや、ヒーローという強き者と戦うことが好きというこういったアニメにはよく登場する狂気的な戦闘マニアというわけでもありません。

彼の殺しは強い信念に裏打ちされたものであり、その信念に憧れるヴィランなども作中には出てくることとなるほど、酷いことをしているやつなのだとわかっていても、読者ですら憧れてしまうかっこいい男です。

彼の信念はたったひとつ。

後に報道等で語られた言い方をするならばそれは『英雄回帰』が彼は許せなかったのです。

『人を助ける』ということが、ヒーローとしての富や名声を求めるための『手段』になっています。

そんな人間が、『偽ヒーロー』が憎かった。

オールマイトが出久に触発されて口にしたように、「プロはいつだって命懸け」人のために、人を助けるただそのためだけに。

全てをなげうってでも行動できる人間こそがヒーローなのだと、人一倍ヒーローに憧れていたのはステインでした。

本物を求めたからこそ、偽物を許すことが出来ない。

そんなとびきりの信念を貫き通して、『偽物を粛清』してまわってました。

緑谷出久が自身の危険を省みずに飯田天哉を助け出しに駆けつけた時にはとてもいい表情をします。

彼の求めるヒーロー像への可能性を感じたのだろう、ヒーローたる精神として認めるような描写があるのだ。

同様に、出久を助けに飛び込んできた轟焦凍に対しても、お前もいいと称すなど、自分の認められない範囲内の私利私欲のために個性を使う(使っているように見える)人間に対する粛清、それがステインの一環の行動における目的です。

 

ステインの過去

ステインが求めるヒーロー像はまさしく『オールマイト』彼はオールマイトだけは本物だと認めていたし、確実に憧れ尊敬し心酔している大きな存在なのだろうということは理解出来ます。

しかし、そんな彼が高校一年の頃。

本名である『赤黒血染』の名をきちんと名乗っていたその時代。

彼は熱くほとばしるパッションを持って、憧れのヒーローになるためにヒーロー科がある高校へと進学しました。

そこで彼は絶望してしまいます。

『ヒーロー観の根本的腐敗』それは明るい未来に希望を抱き、オールマイトのあの姿だけに必死で憧れた少年にとって、どれほど残酷な事だっただろうか。

自分の求めているヒーローはここにはいないし存在もしない。

そう悟った彼はヒーロー科を1年目の夏にはすでに退学してしまった。

その後の彼は自分の信念からの思想をまわりに広めようと、街頭演説などを行い続けるが、世界は何も変わらない。

最終的には諦めの境地から今の粛清という形の思想へと姿を変え、10年にも渡る殺人術の修行によって今の彼のスタンスを身につけたのだという。

まとめ

人を殺すのは悪いこと。ヒーローだって、死なずに済むのがきっと1番だったはずです。

それはわかっていても、彼の主張や気持ちはとても理解出来てしまう。信念を貫き通すその姿に、憧れすら抱いてしまいます。

またかっこいいとも思ってしまう。ステインはそういう男なんですよね。

俺を殺していいのはオールマイト、本当の英雄だけ。

そう満身創痍の中語った彼の本当の願いは、自分を悪として断罪してくれる本当のヒーローなのかもしれないですね。

彼が本当に心から望む世界には、本当のヒーロー本物の英雄が彼を倒す。

そんなシナリオすら存在しているのかもしれない。

今は刑務所に収監されている彼ですが、今後きっと何らかの形で出久たちと関わっていくのだろう未来を思い描くと、何だかワクワクしてしまいます。

出久くんにはぜひ、ステインさんを唸らせるくらいかっこいい、本物のヒーローになってほしいものですね。