僕のヒーローアカデミア

【ヒロアカ】緑谷出久(デク)の個性や過去について徹底解説!

この記事では緑川出久についてまとめています。

『言い忘れてたけど、これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ』

上記の言葉は、ヒロアカの第1話のクライマックスで紡がれた言葉です。

このたった数十文字ぽっちの羅列に込められた想いを理解するためには、『緑谷出久』という人間の人生を語らないことには始まりません。

そこで今回、緑川出久について徹底的に解説していきます。

 

緑谷出久(デク)

  • 年齢:15歳
  • 誕生日:7月15日
  • 身長:166㎝
  • クラス:雄英高校1年A組
  • 好きな食べ物:カツ丼

ヒーロのトップであるオールマイトに憧れていた普通の少年が主人公のデクです。

ビビリでイジメられている毎日でしたが、オールマイトに出会って彼の人生が変わります。

 

デクの個性

デクという少年には『個性』がありません。

それは私たちの世界における個性とは違い、ヒロアカ作中における『超能力』的な意味での『個性』を彼は生まれながらにして持ち合わせていないのです。

自らの母はものを浮かせたり、父は火をふいたりときちんとした個性を持っているのにも関わらず、通常幼稚園の段階で発現する個性は彼に発現せず、医者にかかって診断された結果はなんと『無個性』。

彼らより上の世代ではまだ辛うじて個性のない人もいることにはいたようですが、第六世代と呼ばれる彼の世代で個性を持たずに生まれるということははっきりいって『異常』ともいえました。

 

デクの壮絶な過去

周りの子供たちからは馬鹿にされ、特に強い個性を持って生まれた幼なじみの『爆豪勝己』からは手酷くいじめのような対応をされ続けました。

その時から出久はかっちゃんに木偶の坊という蔑みでもって『デク』と呼ばれるようになりました。

その後デクという言葉に出久がポジティブな解釈をし始めるまでの間、きっと出久を苦しめたであろうその言葉を投げかけられることすら当然だと周りが判断してしまうほどに、無個性はありえないような事だったのです。

 

そんな彼が幼い頃から憧れ続けてきたナンバーワンヒーローでもある『オールマイト』が自らの引退を見すえて受け継ぐことを提案した『ワン・フォー・オール』という個性。

無個性の彼が引き継いだその個性こそヒロアカという作品の核となる、ヒーローデクの個性です。

 

ワン・フォー・オールの特徴

圧倒的なパワー

ワンフォーオールは、いわば何人もの極められた身体能力が一つに収束された力の結晶のようなものです。

それを受け継ぐことによって得られる能力は圧倒的な破壊力を持った筋肉増強型の個性のため、見た目から派手な個性です。

個性の存在しない現代におけるアメコミヒーローのような、Theヒーローだなと誰しもが納得してしまうような、奇をてらっていないわかりやすく強烈な個性です。

 

ただ、扱いやすい能力とは言えず、あまりにも圧倒的なパワーゆえに使用と同時に体を壊してしまうといった欠陥があります。

現在100%の形での使用は周りからも止められています。

 

受け継がれてきた個性

ワンフォーオールはそもそも、力を渡す個性と力をストックする個性の合わせ技で出来ています。

何代もの世代で引き継がれ磨かれてきた個性のため、ストックしては受け渡すということを繰り返し続けることによってさらに強くなっていきます。

 

ワン・フォー・オールは作られた個性

ワンフォーオールの二本柱の一つ『力を譲渡する個性』というのは、ラスボス格のヴィランであり裏社会のボスとも言える、オールフォーワンというヴィランの弟が持っていた個性であり、原点でもあります。

オールフォーワンは個性を奪う個性、そして与える個性の二つを利用して悪に手を染めていたため、その際に手に入れたのであろう『力をストックする個性』を無個性だと思われていた弟に、オールフォーワンが授けたのがきっかけで出来上がりました。

弟は何としても兄の悪の所業をとめようと、必死になって後の世にその力を繋ぎ、その志を引き継いできた者達がワンフォーオールを作ってきました。

一人はみんなのために。世界のために、巨悪を討ち滅ぼすための力として存在する力なのです。

 

ワン・フォー・オールの継承方法

この個性は当人のDNAを摂取することで受け継ぐことができます。

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デクくんの場合はワンフォーオールを引き継ぐための特訓を完了させた雄英入試当日の朝にそのことを聞かされ、オールマイトの髪の毛を飲み込むことでその個性を自分のモノにしました。

これだけ聞くと直ぐに悪用されそうな恐怖があります。

しかし、この個性は譲渡する側の人間がその人に譲渡したいと考えないと発揮されないため、簡単に悪用できるわけではありません。

様々な手段をもってすればクリア出来ない課題ではないため、個性を譲渡できることとその手段については、誰にも話してはならない秘密とされています。

 

デクの必殺技

 

ワン・フォー・オールフルカウル5%

職場体験にて、グラントリノとの訓練でデクが取得した初めての必殺技です。

今までは一点集中で100%の力を使っていたその個性を全身に満遍なく5%の割合で使い続けるのが特徴です。

それによって身体への負担を軽くした状態で個性を使うことができます。

また、デクにとって初めての『自らに傷をつけない』個性の使用でした。

今後生まれる必殺技の全ての原型ともいえる、基本形ができた瞬間です。

 

100万%デラゥエア・デトロイトスマッシュ

林間合宿にて爆豪勝己の誘拐騒動の事件でデクが見せた全力全開火事場の馬鹿力ゆえにできた一撃のことです。

正確には『1000000%』ですが、これはその文字通りに普段の100万%の力を使えたというわけではなく、デクの中での必死の想いが込められた自分への鼓舞のようなものだと作者も語っています。

普段の100万%が本当に出ていたらおそらく日本とか吹っ飛びますからね、心意気というものでしょう。

この技は合宿所の少年『洸汰くん』が襲われてしまった時に彼を助けるための手段として、禁じ手であると理解していながらも使ってしまった技です。

本来デクの腕は今までの無理がたたり、本気の一撃はコントロール出来るようになるまで使わないという約束をしていました。

だからこそ、お母さんごめん、そう心の中で叫びながら、本気の一撃を繰り出したのです。

後に成長したデクはその時のことを振り返りもっと冷静な判断で先生を呼びにいったりなんなりするべきだったとも考えますが、後悔はなかったと思います。

あそこで敵を倒さなければ、洸汰くんは死んでしまっていたでしょう。

相手がほかのヴィランではなく、マスキュラーは殺すことを楽しんでいたのですから。

あの場で先生を呼ぶ、他の人に知らせる、様々な選択がありました。

それでもデクはその中で必死に考え選び抜いた結果、その覚悟が現れた必殺の一撃でした。

 

ワン・フォー・オールフルカウル8%

緑谷出久と爆豪勝己の二人は幼なじみでありながら、今まで互いに踏み込むということはありませんでした。

彼らが対等な関係に成長していく姿を描いたのが『デクVSかっちゃん2』という話です。

これは初期の戦闘訓練編『デクVSかっちゃん』からとられた名前だと思うのですが、戦闘訓練にかっちゃんがデクに初めて負けたと感じたあの場所で、二人は殴り合いの喧嘩をします。

十何年もの付き合いがありながら、冷静に互いの意図をくみ取った上で殴り『合う』ケンカのは初めてのことだったでしょう。

男同士の『話し合い』拳と拳で語り合う。

互いに互いを1番見てきたからこそできる攻撃も回避もあって、白熱した試合をみせます。

そんな中、ミスの産物で生まれたのがこの8%のフルカウルです。

自分でも8%の力が出せるとは思っていなかったデクですが、かっちゃんに勝ちたいという気持ちからつい5%を超える力を出してしまいました。

互いに互いを尊重し、理解し合い、求め合い、高め合う。そんなキラキラのライバル関係がほんの一欠片見えてくるような勝負での成長でした。

 

ワン・フォー・オールフルカウル20%

VSオーバーホール戦にて見せた現状のデクの最大出力です。

筋肉や骨は軋み身体中が悲鳴をあげるほどの負担がかかりながらも、なんとかギリギリ短時間であれば動けるという出力。

普段のフルカウルとは違い持続的にパワーを発揮する形ではなぃですが、初期の100%のように一点に力を使うのではなく全身にめぐらせる形での使用方法、まさしくフルカウルの進化系ともいえる技でしょう。

これこそまさに必殺技、短時間ですが通常よりもパワースピードともに桁違いの威力を見せました。

オーバーホールには実力の差ゆえに速攻で対応されてしまいましたが、これからのヒーローデクの成長のために必須の技能であり素晴らしい成長だったと思います。

 

シュートスタイル

オールマイトオタクの緑谷出久にとって、一撃必殺のパンチで全てを救い出すオールマイトはヒーローの象徴です。

そしてその力を受け継いだ自分自身もそうあるべきだという勝手な思い込みがあったのでしょう、今までデクはオールマイトを踏襲するような形で個性を使っていました。

しかし無理をしてきた腕に爆弾を抱えるデクは必殺技の授業で自分の必殺技をどうしたらいいのか全く分からずに悩んでしまいます。

そんな時、オールマイトからは君はまだ私に倣おうとしているぞと告げられ、余計に分からなくなってしまったデクは、どうにか腕に負担がかからない方法はないかとサポートアイテムを新調しに行きます。

そこで再開した発目さんが飯田くんに言った『足を冷やしたいなら腕で走ればいい』という突拍子もない一言に着想を得て、足を使うという技の可能性に気づきます。

その結果、素早さとパワーと腕への負担軽減を兼ね揃えたシュートスタイルという技が完成しました。

 

デラウェアスマッシュ エアフォース

VSジェントルにて見せた指を弾く形で使用するデラウェアシリーズの最新版の必殺技です。

空に浮き上がった状態で、逃げるヴィランを狙いすまして指向性を持った風圧をぶつける、大砲のような技です。

 

まとめ

デクという蔑称がお茶子によって愛称になって、今ではかっちゃんですらデクを貶すための言葉としては使っていないでしょう。

今後もきっと、彼を木偶の坊としてデクと呼べる人間なんて出てこない、そう感じさせるほどの成長を見せています。

精神的な部分を認められて個性をオールマイトから受け継ぐ程にヒーローだった彼ですが、戦いを重ねるにつれて、気持ちだけでは守れないという事実や苦しみを知り、さらに精神を成長させていることを感じます。

まだまだ高校一年生、甘っちょろくて情けない部分もきっとあるでしょう。

しかし彼はこれからもまた成長を重ねていきます。

『彼が最高のヒーローになるまで』ずっと応援していきたい。そう感じさせるかっこいいヒーロー、デクはそういうヒーローだと思います。