エヴァンゲリオン

【エヴァンゲリオン】鈴原サクラの正体は何者!?

この記事では鈴原サクラについて詳しくまとめています。

エヴァンゲリオン新劇場版ではテレビ版から14年後の世界が描かれていて、葛城ミサトや赤木リツコも43歳になっていましたよね。

エヴァンゲリオンパイロットはエヴァの呪縛によって外見は変わっていませんが、全体的に年齢層が高めのキャラが目立つようになりました。

その中で鈴原サクラは北上ミドリと共に登場した美少女系の新キャラです。

ただサクラについてはテレビ版でも登場していて、その成長と共に新劇場版で最後はどうなるのかを詳しくまとめましたので、最後まで読んでいただけたら幸いです。

 

鈴原サクラについて

鈴原サクラは碇シンジが第三東京市にエヴァンゲリオン初号機のパイロットとしてやってきて、使徒と戦った際に崩れてきた瓦礫の下敷きになりクラスメートになる鈴原トウジの妹であったサクラがケガを負ってしまいました。

トウジはその怒りをシンジにぶつけて殴り飛ばし、エヴァンゲリオンパイロットでクラスの生徒からちやほやされているシンジを見て、エヴァンゲリオンパイロットを嫌悪するようになります。

しかし妹の状態が良くならないためにいい病院に転院させるためにエヴァンゲリオン三号機のテストパイロットになることを承諾し、その引き換えに妹のサクラはケガが回復して退院することができます。

初にサクラの姿が映ったのは病院から退院する時、少し嫌がりながら兄であるトウジから頬を摺り寄せられた時です。

この時は小学二年生の八歳であり、テレビ版ではそれ以降には出演はなく、当時は名前すら決まっていませんでした。

新劇場版に登場した時は反ネルフ組織を作り上げたミサトによって結成された「ヴィレ」が所有する大型飛行要塞の「AAAヴェンダー」の中です。

階級は衛生少尉でニアサードインパクトを引き起こしたためにヴェンダーで軟禁状態にあったシンジの身の回りの世話をするためです。

ニアサードインパクトが起きる前にシンジを知っていたミサト・リツコ・アスカは軒並み冷たい態度を見せるようになります。

アスカは世界を崩壊したシンジの責任を追及するためですが、リツコとミサトはニアサードインパクトを起こしたのにシンジがエヴァンゲリオンから生還したことで、本当にそれまで自分らが知っているシンジなのか疑いだします。

そのためにシンジの首にはDSSチョーカーというエヴァンゲリオンに搭乗すると爆発する仕掛けのある機器を付け、監視と共に再びシンジがエヴァンゲリオンに登場してフォースインパクトの発生を防ぎます。

ミサトらにすればシンジをゼーレに奪われるよりは自分たちの手元に置いていた方がいいと考えての行動ですが、これはシンジをゲンドウが母親のユイが死亡したために育児放棄をして親せきに預けた時と同じです。

シンジにとっては誰も信じることができない孤独な日々を送ることになってしまいます。

そんな中にあってサクラだけは世話を行っているということもありますが、普通に言葉をかけて接してくれます。

そこでシンジはサクラがトウジの血縁者だとわかり、14年が経過していることを知らなかった時はトウジの姉だと勘違いしていました。

サクラは見た目は中高生女子のように見えますが、年齢的には22歳の成人女性なのでシンジが勘違いしても仕方ありませんでした。

出身地はトウジと同じ関西なので自然に関西弁で話すことがありますが、できるだけ関西弁を使わないように普段は標準語で話すようにしています。

黒髪の長髪で勤務中は黒いベレー帽を被り、その姿から余計に幼く見えてしまうようです。

 

鈴原サクラの性格

サクラは関西人気質をそのまま受け継いだような性格です。

人情味があるため、他のAAAヴェンダーのクルーがニアサードインパクトを引き起こした張本人であるシンジに対して冷たい態度を示すのに対し、任務として世話を見なければいけないということもありますが、唯一の普通の接し方をシンジに対して行っています。

ただ言いたいことはしっかりと伝える部分も持っていて、シンジが首にあるDSSチョーカーを外して欲しいと頼むと「絶対にはずしませんよ」と言い放ったり、ヴェンダーから元のネルフ本部があった場所に帰ろうとすると、「ほんま勘弁して欲しいわ」と、きつい言葉を平気で言ったりもしています。

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兄であるトウジは新劇場版では出て来ないので生死は不明ですが、ニアサードインパクトが発生する前の頃に、トウジからシンジについての情報は当然に受けているはずです。

なので、許せない気持ちは持っていても完全に拒絶できないところもあるのでしょう。

ミドリのように思ったことは口にしないでも態度には示す女性とは正反対の対応であり、ゲンドウに親の役割を放棄された以上の孤独感を覚えているシンジにとっては、サクラが近くにいてくれたことが救いになっていたのは間違いないでしょう。

 

鈴原サクラの声優

サクラの声優は沢城みゆきさんです。

1985年東京都生まれで、14歳の時に新人声優オーディションに演技経験が無くて声優養成所に通っていないのに、審査員特別賞を受賞してデビューします。

16歳で「しあわせソウのオコジョさん」のコジョピーという主役に抜擢されていて、自分の素質だけでここまで躍進するのは素晴らしいと言えるでしょう。

最初に興味を持ったのは演技の方で、これは小学生の頃に演じた学芸会で褒められたからです。

アニメに惹かれだしたのは友人がファンであった「るろうに剣心」を見てからであり、声優を目指した理由は作品の中のキャラクターに自分が成りきれる楽しさがあるからと答えています。

代表作は「物語シリーズ」の神原駿河や「ルパン三世」の峰不二子です。

2018年には「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎を演じていて、少年役から少女、大人の女性と幅広く演じることができる演技力の高さが魅力の声優です。

2014年に結婚して産休でしばらくは活動を自粛しましたが、産休が明けてからは精力的に活動を再開していて、これからの活躍が期待されます。

 

鈴原サクラと碇シンジの関係は!?

サクラの名目上の役目はAAAヴェンダーで軟禁状態にあるシンジの監視と世話であり、これは責任者であるミサトの判断でしょう。

ミサトはシンジが初号機で無理やりレイを助け出そうとしたことでニアサードインパクトが発生したことを知っていて、それまでのシンジをよく知っている立場から、他の仲間とは同じ考え方にはなれませんでした。

そのためにシンジのいいところを知っているかつての親友であるトウジの妹のサクラに世話を頼んだのであり、それはミサトだからこその配慮であると言えます。

サクラは兄からどのようにシンジについて聞かされているのかわかっていませんが、サクラ自身はシンジがニアサードインパクトを引き起こした張本人であると知っています。

本来であれば他のクルーと同じ態度を取るのが当然ですが、それをしないのはシンジを信じたい気持ちがあるからです。

サクラは常に本音でシンジに接していて、それは心の底からシンジに嫌悪感を抱いていない表れにもなっています。

 

最終的に鈴原サクラはどうなったの!?

新劇場版ではエヴァンゲリオンの敵は使徒からゼーレに代わり、更に「Q」によってミサトらは旧ネルフの面々は司令官であった碇ゲンドウに反旗を翻したため、ゲンドウからも敵対視されています。

ゼーレとゲンドウが手を組むとは考えにくいですが、この二つの相手を敵に回して民間人の寄せ集め集団であるヴィレには厳しい戦いが待っているでしょう。

はっきり言えばヴィレは所有するエヴァンゲリオンの機体も失い、シンジにも搭乗することを認めていないため、最後の決戦に向けて不利な状況にあります。

テレビ版の集大成である映画版では、ネルフはパイロットを残して全員が死亡しています。

新劇場版ではネルフがヴィレに代わってしまい、このヴィレがネルフのような結末を迎えるのかは監督である庵野秀明さんしかわからないでしょう。

ただヴィレが崩壊すればそのクルーもただで済むわけではないのは間違いないのも事実であり、サクラの最後はヴィレと一蓮托生になっています。

 

まとめ

サクラはヴィレの中にあってシンジに普通に接する唯一の人物です。

その理由は定かになっていませんが、兄であるトウジの影響があるからでしょう。

テレビ版でシンジがトウジに対しての行動は小学生であったサクラが実体験でわかるはずもなく、トウジから聞くしかありません。

だからこそサクラはAAAヴェンダーで他のクルーとは異なった対応をしていたのであり、シンジの苦しい心をわかってくれる理解者です。

サクラがわかろうとしたシンジがその希望した通りの行動を取ってくれるのか、最終話での最後の判断が待たれます。